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水のコラム

排水溝掃除に重曹・クエン酸は意味ない?効果と注意点を解説

2026年09月01日 2026年09月02日 水回り

もし、排水溝掃除に重曹とクエン酸を使用しても意味がないと感じる場合は、汚れの種類やつまりの程度に適していない可能性があります。特に、重曹とクエン酸は、軽いぬめりやニオイ、油汚れ、水垢、石けんカスなどの掃除に役立つ一方、排水管の奥で固まった汚れや固形物によるつまりには十分な効果を発揮しにくいアイテムです。

そこで、本記事では、排水溝掃除における重曹とクエン酸の効果や使用するメリット・デメリット、具体的な掃除手順、使用時の注意点、汚れが落ちない場合の対処法についてご紹介します。

排水溝掃除における重曹とクエン酸の効果

排水溝掃除に重曹とクエン酸を使用する方法は、一定の効果が期待できます。重曹は弱アルカリ性、クエン酸は酸性の性質を持つため、それぞれ異なる汚れに働きかけます。

以下では、排水溝掃除における重曹とクエン酸の効果について、詳しく確認していきましょう。

重曹による酸性の油汚れや皮脂汚れの分解

重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、酸性の油汚れや皮脂汚れに作用します。キッチンの排水溝では、調理で使用した油や食器に付着した油分が流れ込み、冷えることで排水管の内側に付着しやすくなるのです。

一方で、浴室や洗面所では、皮脂汚れや垢が髪の毛や石けんカスと絡み合い、ぬめりやニオイの原因となります。重曹を振りかけると、こうした酸性寄りの汚れを中和し、落としやすくするのです。

また、重曹には細かな粒による研磨作用があるため、排水溝の部品やごみ受けに付着した軽い汚れをこすり落とす際にも使用しやすい素材です。

関連記事:排水溝の詰まりには重曹が効果あるの?液体パイプクリーナーやワイヤーブラシを使った方法も解説

クエン酸によるアルカリ性の水垢や石けんカスの分解

クエン酸は酸性の性質を持ち、水垢や石けんカスのようなアルカリ性の汚れに働きかけます。特に、浴室や洗面所の排水溝では、石けんやシャンプー、ボディソープの成分が水道水中のミネラルと結びつき、白っぽい汚れとして残る場合があります。こうした汚れは、水だけでは落ちにくいため、クエン酸で中和すると落ちやすくなるのです。

また、水垢や石けんカスが残ると、ぬめりやニオイの原因にもなるため、定期的に掃除しましょう。ただし、クエン酸を使用できない素材もあるため、シンクや排水溝部品の素材を確認したうえで使用してください。

化学反応の泡による軽度な汚れの浮き上がり

重曹とクエン酸を水と反応させると、炭酸ガスの泡が発生します。泡には、排水溝周りや排水トラップに付着した軽いぬめりや汚れを浮かせ、除去しやすくする働きがあります。

ただし、泡の力だけで排水管の奥にある頑固なつまりを完全に除去できるわけではありません。特に、髪の毛が大量に絡まっている、油汚れが長期間固着している、固形物が奥でつまっているなどの症状がある場合は、重曹とクエン酸だけでは十分な効果を得にくいのです。そのため、つまりの解消に使用する際は、軽度な症状の場合のみにしてください。

排水溝掃除に重曹とクエン酸を使用するメリット

排水溝掃除に重曹とクエン酸を使用するメリットは、家庭で扱いやすく、軽い汚れやニオイ対策に取り入れやすい点です。主なメリットは、つぎのとおりです。

  • キッチンや浴室など複数の排水溝掃除に使用しやすい
  • 油汚れや皮脂汚れ、水垢、石けんカスへそれぞれ働きかけられる
  • 発泡によって軽いぬめりを浮かせやすい
  • 定期的な掃除に取り入れやすい
  • 排水溝のニオイ対策にも役立つ場合がある

ただし、排水溝掃除の効果を高めるには、事前に髪の毛や食材カスなどのごみを除去しておくことが重要になります。重曹とクエン酸を振りかけるだけでは、大きなごみや固形物はなくなりません。

排水溝掃除に重曹とクエン酸を使用するデメリット

排水溝掃除に重曹とクエン酸を使用するデメリットは、頑固なつまりや排水管の奥の汚れには効果を発揮しにくい点です。軽いぬめりやニオイには役立つ場合がありますが、水がほとんど流れない状態では、効果は限定的です。また、重曹とクエン酸を混ぜると発泡しますが、汚れが完全に落ちるわけではありません。

もし、油汚れや髪の毛の塊が排水管内に残っていれば、つまりが再発するおそれがあります。なお、有害な物質が発生するおそれがあるため、塩素系漂白剤とクエン酸は同時に使用しないようにしてください。

重曹とクエン酸を使った排水溝の掃除手順

まず、重曹とクエン酸を使った排水溝掃除を始める前に、ゴム手袋、歯ブラシ、スポンジ、重曹、クエン酸、40~50℃のお湯を準備してください。以下では、重曹とクエン酸を使った排水溝の掃除手順について、順番に確認していきましょう。

手順①排水溝の部品を外す

まず、排水溝の蓋、ごみ受け、排水トラップなど、外せる部品を取り外します。

部品の形状は、キッチン、浴室、洗面所によって異なるため、取り外す順番に気を付けましょう。そのうえ、外した部品は元の位置がわかるように並べておきます。もし、排水トラップが正しく取り付けられていない場合は、下水のニオイが上がる原因になります。

また、無理に外せない部品は取り外さず、見える範囲内で掃除をするようにしてください。

手順②目に見えるゴミや汚れを歯ブラシで落とす

排水溝の部品を外したあとは、髪の毛、食材カス、ぬめりなどのごみを歯ブラシやスポンジで除去します。なお、大きなごみを残したまま重曹とクエン酸を使用しても、成分が汚れへ十分に届きません。

また、除去したごみは排水溝へ流さず、ごみ袋へ捨ててください。ただし、ごみを排水管へ流すと、奥に溜まってつまりが再発するおそれがあるため、注意しましょう。

手順③重曹を排水溝の全体に振りかける

目に見えるごみを取り除いたら、排水溝全体に重曹を振りかけます。ごみ受けや排水トラップ、ぬめりが気になる箇所にも、重曹をまんべんなく広げましょう。また、重曹は、油汚れや皮脂汚れに働きかけます。

そのため、キッチンでは油汚れ、浴室や洗面所では皮脂や垢が原因のぬめりに効果的です。ただし、排水溝の奥へ重曹を大量に入れると、残った粉が固まる場合があるため、使用量は排水溝の大きさに合わせて調整してください。

手順④クエン酸を溶かした40~50℃のぬるま湯を注ぐ

クエン酸を40~50℃のぬるま湯に溶かし、排水溝へゆっくり注ぎます。クエン酸または酢の量は、重曹の半分程度を目安にしてください。

重曹とクエン酸が水と反応すると、炭酸ガスの泡が発生します。この泡によって、排水溝周りに付着した軽いぬめりや汚れが浮き、除去しやすくなるのです。ただし、排水溝の樹脂部品や排水管、パッキンを傷めるおそれがあるため、熱湯は使用しないでください。

手順⑤汚れが浮き上がるまで一定時間放置する

泡が発生したら、汚れへなじませるために一定時間放置します。軽い汚れであれば、15~30分程度を目安にしましょう。また、汚れが強い場合でも、長時間の放置は避けてください。

もし、発泡が弱い場合は、重曹やクエン酸の量や使用したお湯の温度が合っていないと考えられます。仮に、泡が出ていても、排水管の奥にある固形物や大量の髪の毛は除去できません。

そのため、水が流れない場合は、別の対処法を検討しましょう。

手順⑥40~50℃のぬるま湯や水で浮き上がった汚れを洗い流す

放置したあとは、40~50℃のぬるま湯または水で、浮いた汚れを洗い流します。排水溝周りに汚れが残っている場合は、歯ブラシやスポンジで軽くこすりながら落としましょう。

そのあと、取り外した部品を正しい向きで戻します。最後に、水を流し、スムーズに排水されるか確認してください。もし、水の流れが悪い場合は、排水管の奥に汚れが残っていると考えられます。

排水溝掃除に重曹とクエン酸を使用する際の注意点

重曹とクエン酸は排水溝掃除に効果的な掃除方法ですが、使い方を誤ると素材を傷めたり、危険な反応が起きたりする場合があります。そのため、排水溝の素材や使用中の洗剤を確認してから作業しましょう。

ここでは、排水溝掃除に重曹とクエン酸を使用する際の注意点を詳しく確認していきます。

熱湯を使用しない

排水溝掃除では、熱湯を使用しないでください。排水管や排水溝の部品には、樹脂やゴムパッキンが使われている場合があります。そのため、熱湯を流すと、樹脂部品の変形やパッキンの劣化につながるおそれがあります。

お湯を使う場合は、40~50℃のぬるま湯を目安にしましょう。特に、キッチンの油汚れを落とす場合も、熱湯を流し続けるのは避け、排水管に負担をかけない温度を守るよう心がけます。

塩素系漂白剤と混ぜない

重曹とクエン酸を使用する際は、塩素系漂白剤と絶対に混ぜないでください。なぜなら、クエン酸は酸性のため、塩素系漂白剤と同時に使うと有害物質が発生するおそれがあるためです。

特に、排水溝に塩素系漂白剤を使用した直後は、クエン酸を使わないようにしましょう。クエン酸を使ったあとも、十分な水で洗い流してから別の洗剤を使用します。なお、塩素系漂白剤で掃除したあとは、40~50℃のぬるま湯ではなく水で流すようにしてください。

シンクの素材を確認しておく

重曹やクエン酸を使用する前に、シンクや排水溝部品の素材を確認しましょう。素材によっては、重曹の研磨作用やクエン酸の酸性によって、傷や変色が起きる場合があります。ステンレスは比較的掃除しやすい素材ですが、強くこすると細かな傷が付くおそれがあります。

また、人工大理石やホーロー、アルミ、銅などは、使用できる洗剤や成分を確かめたうえで使ってください。もし、不安がある場合は、一度、目立たない部分で試してから全体へ使用すると安心です。

重曹とクエン酸で排水溝の汚れが落ちない場合の対処法

もし、水がほとんど流れない場合や異物を落とした場合に、自身で無理に作業すると、つまりを悪化させるおそれがあるため、注意が必要です。以下では、液体パイプクリーナーや過炭酸ナトリウム、ワイヤーブラシを使う対処法について詳しく確認していきましょう。

液体パイプクリーナーを使用する

髪の毛やぬめりが原因のつまりには、排水溝に対応した液体パイプクリーナーが有効です。製品表示を確認し、使用できる場所や使用量、放置時間を守ってください。

なお、液体パイプクリーナーは固形物や排水管の破損を解消するものではありません。また、塩素系の製品はアンモニアと反応すると、有毒なクロラミンが発生する場合があります。

そのため、ほかの洗剤と併用せず、十分に換気しながら使用しましょう。

関連記事:排水口の詰まりは強力に溶かせる?洗剤の効果と正しい使い方┃安全対策も解説

過炭酸ナトリウムを使用する

過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤の主成分として多く使われ、ぬめりやニオイ、軽い汚れに効果的です。なお、使用する際は製品表示を確認し、使用できる素材や放置時間を守りましょう。注意点として、塩素系漂白剤とは混ぜないでください。

また、過炭酸ナトリウムでは、固形物や排水管の奥にある頑固なつまりを解消できない場合があります。もし、水がほとんど流れない場合は、水道修理業者へ相談してください。

ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)を使用する

ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)は、排水溝の奥にある汚れへ直接働きかけ、髪の毛やぬめりを絡め取るための道具です。

ただし、使い方を誤ると排水管を傷つけるおそれがあるため、強い力で押し込んだり、無理に回したりしないでください。もし、排水管の奥でつまっている場合やワイヤーが引っかかる場合は、作業を中止しましょう。

無理に続けると、排水管の破損やつまりの悪化につながります。

水道修理業者への相談が必要になる深刻な排水溝トラブル

排水溝のトラブルが深刻な場合は、自身での掃除では解消しにくくなります。以下のような症状がある場合は、早めに水道修理業者へ相談しましょう。

  • 水がほとんど流れない
  • 排水溝から水が逆流する
  • 排水時にゴボゴボと音がする
  • 排水溝から強い悪臭がする
  • 重曹とクエン酸や液体パイプクリーナーを使用しても改善しない
  • 固形物を排水溝に落とした
  • 屋外の排水マスから水が溢れている

また、さんいん水道職人では、その他排水のつまりに関する作業料金の目安として、薬品洗浄など5,500円~、管内カメラ調査など22,000円~、排水管・排水マス交換などは別途お見積り、出張料金3,300円/出張1回でご案内しています。(令和8年6月時点)

上記は作業料金の目安であり、材料代や部品代が別途必要です。なお、修理箇所の状況や設備環境によって費用が変動し、実際の金額は現地確認後のお見積もりで確定します。

詳しい料金体系は、さんいん水道職人の料金一覧ページをご確認ください。

排水溝の詰まりにお困りならさんいん水道職人へ

排水溝掃除に重曹とクエン酸を使用する方法は、軽いぬめりやニオイ、油汚れ、水垢、石けんカスの掃除に役立ちます。一方で、排水管の奥に蓄積した頑固な汚れや固形物によるつまりには、適していません。もし、水が流れない、逆流する、複数箇所で排水不良が起きている場合は、無理に作業を続けないでください。

さんいん水道職人では、山陰地方の排水溝や排水管のつまり、排水マスの不具合などの水回りのトラブルに対応しております。365日24時間、いつでもお問い合わせを受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

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