トイレの水位が高いのはなぜ？高いときのNG行動について -さんいん水道職人 -山陰の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理

水のコラム

トイレの水位が高いのはなぜ？高いときのNG行動について

2022年10月19日トイレ

自宅のトイレの水位が上昇してきて焦った経験はないでしょうか。トイレの水位が急に上昇してくると溢れてくるのではないかと不安になりますよね。しっかりと原因と適切な対処方法を知っておけば冷静に対応でき、自分でもトラブルを解決できる場合があります。

そこで今回はトイレの水位が上昇する原因、水位が上昇しているときのNG行動、水位上昇を解消する方法、自分で対処できない場合の対応について詳しく解説します。

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トイレの水位が高い原因

まず、トイレの水位が高い原因は何にあるのでしょうか。ここではトイレの水位が高くなる原因について解説します。

トイレのつまり
一番良くある原因として挙げられるのがトイレのつまりです。トイレの排水口や排水管につまりの原因物質があると水の流れが遮られ、うまく流れなくなり水位の上昇に繋がります。

トイレットペーパーを一度に流しすぎてしまったり便器内に流すべきでないものを落としてしまったりした場合につまりが発生します。さらに、トイレットペーパーと排せつ物の量に対して流す水の量が少ない場合にも流しきれずつまりが起こってしまいます。

一度水を流して水位が上昇してきたとしても水の通り道があれば時間と共に水位も通常の状態に戻ります。しかし、完全にふさがってしまっていれば水位が戻ることはありません。一定時間様子を見てつまりの状況を確認してみましょう。

集合住宅の排水管のつまり
集合住宅にお住まいの方は自分の家でつまりが発生していなくても水位が上昇してくる恐れがあります。集合住宅のトイレの排水管は奥の方で他の住宅の排水管と合流しています。つまり他の家でつまりが発生している場合、自分の家にも影響が及んでくる場合があるということです。

階下に住む住人がトイレの帰還の排水管を詰まらせてしまうと、自分の家の水も流れにくくなり、ひどいと水位上昇に発展してしまいます。この場合には自分で何かしようとしても手の届かない位置のため解決は困難です。信頼できる業者に依頼する必要があります。

これは逆に言うとあなたも他の家の住人に迷惑を掛けてしまう可能性があるということです。一軒家とは違う環境のため、日ごろからトイレを詰まらせないようにより一層注意して使用しましょう。

トイレの水位が高いときのNG行動

トイレの水位が高くなっているときにやってはいけない行動があります。ここではそのNG行動について解説します。

水は流してはいけない
トイレの水位が高くなっているときにレバーを引きたくなるかもしれませんが、絶対にしないようにしましょう。水位が上昇しているときにさらに水を流してしまうと、排水管内に水がさらに溜まってしまい水位が今以上に上昇してしまう恐れがあります。

先述しましたが、排水管内に少しでも水の通り道が残っていれば水位はゆっくりと下がっていくでしょう。しばらく時間を置いて水位が戻の状態に戻るまで待ってみましょう。

原因を調べないまま放置する
先ほど水位がもとに戻る可能性があるためしばらく時間を置くようにアドバイスしました。しかし、何も原因を考えることなくずっと放置し続けることはやめましょう。一定時間たっても元に戻らない場合にはそれ以上待っても戻ることはあまり期待できません。

トイレットペーパーや排せつ物がつまりの原因の場合には放置しても自然に解消されることがありますが、それ以外の場合には自然につまりが直ることはありません。長時間つまりを放置することでトイレに余計な負荷をかけ続けてしまうため、一定時間待って変化がなければ原因を探して適切な対応を取るようにしましょう。

原因に見合っていない対処法を取る
トイレのつまり解消方法はいくつかありますが、それらはどの方法をとっても大丈夫ということではありません。それぞれの対処方法はそれぞれの原因に対して有効な方法です。そのため「とりあえずラバーカップを使う」というような感覚は危険です。

適切な方法でない場合トイレに負荷をかけてしまい、破損させてしまう恐れがあります。これ以降で解説するそれぞれの原因に対する対処方法を参考にして対応するようにしましょう。

トイレの水位を戻すためのつまり対処法

ではここではトイレの水位を元に戻す対処方法についていくつか解説します。

ラバーカップを使用する
つまりの原因がトイレットペーパーや排せつ物の流しすぎのときにはラバーカップ（スッポン）で解消できる可能性があります。

では、使用方法です。ラバーカップの先端のゴムの部分を便器の排水口にしっかりと密着させましょう。そしてラバーカップを強く押し込み、勢いよく引っ張ってください。この時に排水口内で圧力が変化してつまりの原因物質を吸引される仕組みです。押し込んで引っ張る動作を何度か繰り返してつまりを解消させましょう。

ラバーカップで解消できなければ真空式パイプクリーナーを使用する
真空式パイプクリーナーはラバーカップよりも強い吸引力を持っているトイレのつまり解消グッズです。もしもラバーカップを使用しても解消できない場合には使用してみるといいでしょう。

真空式パイプクリーナーはあまり自宅にないかもしれません。お金はかかりますが業者に依頼すると安全にトラブルを解決してくれるためおすすめです。

酸性成分の薬剤を使用する
つまりの原因がトイレットペーパーや排せつ物ではなく、尿石の蓄積という場合もあります。尿石が蓄積してつまりが生じている場合にはラバーカップや真空式パイプクリーナーなどの圧力変化では除去できません。

尿石の蓄積でおすすめなのが酸性成分の薬剤を使用して溶かすことです。では使用方法です。まずはトイレで使用できる酸性薬剤を準備して便器に流し、指示に従って一定時間放置しましょう。放置している間に尿石が順調に溶けていれば水が流せるようになっているはずです。一度少量の水を流してみて水位が上がってこないかを確認してください。水位が上がらなければ作業完了ですので薬剤を全て洗い流しましょう。

水位に異変が起きたら業者に依頼しよう

ここまでで水位上昇の原因やそれらに対処する方法をご紹介してきました。つまりの状態が自力で解消できるくらい軽度の場合は全く問題ありません。

しかし、上記の方法を試したからと言って必ずしもつまりが解消して水位が元に戻るとは限りません。一度上記の方法を試してみて水位が戻らない場合には、重度のつまりか別の原因が隠れているかもしれません。そんな場合には無理に事故処理を継続することはやめましょう。無理に自己流で作業を継続するとトイレに負荷をかけてしまい、状態を悪化させたり場合によっては故障させてしまったりします。

自分で対処するのが厳しいと感じた場合には速やかに専門業者に連絡し修理してもらうようにしましょう。専門業者であれば私たちが対処できないような難しいものでも対応でき、根本から解決してくれます。費用は掛かりますが今後も毎日使用し続けることを考えるとその価値は十分にあるでしょう。

業者を選ぶ際には依頼前に見積もり依頼してこれまでの施工実績、利用者の口コミを確認し、価格だけではなく信頼できる業者を選ぶようにしましょう。