水道栓の交換のサインを見逃すな！交換方法や費用について解説します！ -さんいん水道職人 -山陰の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理

水道栓にも寿命があり、10年から15年程度で交換が必要になります。

15年以上使い続けていると不具合が起きたり、トラブルのもとになったりする場合があるため、交換のタイミングが訪れています。

「部品の交換だけでよいのでは」と考える人もいますが、15年も経過していると部品の生産が終了していてもおかしくないため、水道栓全体を交換するのが望ましいです。

水道栓には交換を検討するサインがあるので、交換費用の相場と合わせて把握しておきましょう。

水道栓の種類と特徴

水道栓にはいくつか種類があります。交換後に取り付ける水道栓を確認する意味でも確認しておきましょう。

■単水栓
ハンドルと蛇口が1つずつ付いている水道栓です。

自宅では洗濯機置場に採用されています。水とお湯のどちらか片方のみを出すのが特徴で、水が出る場合はハンドルに青い印、お湯が出る場合はハンドルに赤い印があります。

■ツーハンドル混合水栓
1つの蛇口に対して水とお湯のハンドルが付いている水道栓です。

バスルームによく採用されています。水を出す時やお湯を出す時は片方のハンドルを回して水を出しますが、自分で好きな水温にも調整ができます。

■シングルレバー混合水栓
蛇口1つに対してレバーのハンドルが付いている水道栓です。

キッチンや洗面所で使われています。レバーが上下左右に稼働するのが特徴で、上下に動かすと水量、左右に動かすと水温を調整できます。

■サーモスタット混合栓
サーモスタット混合栓もお風呂で使われています。

細長い円柱型のハンドルが左右に付いていて、片方で水温を調整し、もう片方で水量が調整できます。また、シャワーとハンドルを回せばシャワーとカランの切り替えができるものも存在します。

■タッチレス水栓
水道栓に付いているセンサーに手を反応させて操作する水道栓です。

ハンドルに触らないので洗い物をしている時や、手を洗っている時などに重宝します。水垢や汚れが付着しづらいため、キレイな状態をキープできるのも特徴です。

水道栓の交換を検討するべきサイン

冒頭に記載した通り、15年以上経過している場合は、水道栓の一式交換がおすすめです。

一部だけ交換してもすぐに他の箇所の劣化が目立つようになるうえ、部品も取り寄せできるかわからないためです。以下のようなサインがあれば、交換を検討しましょう。

■水漏れ
経年劣化による水漏れが発生している場合、水道栓の交換時期かもしれません。

水が滴る程度の水漏れが、いつしか水が噴き出すくらい重度な水漏れを起こす可能性があるため、早急に対処しましょう。

パッキンの交換等で改善は期待できますが、水漏れが重度であるほど水道栓の交換がおすすめです。

■ハンドルの動きが悪い
ハンドルの動きが悪い時は、内部のネジが緩んでいたり、部品が劣化していたりする可能性があります。

ネジを再度締め直す、部品の交換をするなどの対処をすれば解決できますが、錆びている場合は水道栓を交換して改善するしかありません。

■水温調整ができない・錆びた水が出てくる
水温の調整ができなかったり、錆びた水が出てきたりする場合は、部品の交換をしても改善できないため、水道栓を交換して対処するしかありません。

ケースバイケースではありますが、水道管の点検も覚悟しておきましょう。

水道栓の交換費用の相場

水道栓の交換費用は、キッチン、洗面所、浴室などの場所に関係なく10,000円前後です。

しかし、これはあくまでも工事だけの費用であり、取り付ける水栓によって費用が変わります。

水栓自体の料金に加えて、基本料金や廃材諸経が追加され、最終的な価格となります。

■蛇口ごとの交換費用の相場
単水栓の場合、構造がシンプルであるため交換費用は1,200円程度です。

しかし、蛇口をアーチにしたオシャレなデザインの単水栓にする場合は、2,500円とおよそ倍の費用がかかります。ツーハンドル混合栓の場合、6,000円から取り付けられます。

単水栓と同様にデザインを意識すると10,000円以上と金額が上がります。シングルレバー混合栓の場合は、メーカーによって金額が変動しますが、平均値としては6,000円程度です。

そして、ハンドル部分でシャワーと切り替えができるタイプや、蛇口が引き出せるタイプの場合は10,000円程度見積もりましょう。

サーモスタット混合栓の場合、複雑な仕組みをしているので1万4,000円程度から工事ができます。

また、デザインや機能を充実させる場合はより費用がかかる上、価格帯が広いのが特徴です。タッチレス水栓の場合は3万5,000円程度と上記のいずれよりも高額になっています。

■水道栓を取り付けるだけの工事で終わらない場合がある
タッチレス水栓の場合、シンクの下に電源を設置しなければなりません。シンクの下に電源がなければ新しく増設する必要があるので、水道栓の取り付けだけで終わりません。コンセントがシンクの下にあれば、シンクの下に新しくコンセントを作ります。

近いコンセントの場所が冷蔵庫の壁になってしまう場合は、新しく配線をして配線を隠す作業も行うため、より費用がかかります。また、水道栓の点検や電源の増設の場合、シンクの下にある点検口を開けて作業をしますが、住居によっては点検口を作る必要があります。

さらに、水道栓の交換と一緒に浄水器を取り付ける場合は、シンクやシンク周辺のキッチンキャビネットに新しく穴を開けて浄水器の蛇口を設置しなければなりません。取り付け工事以外にも、家庭の状況によっては上記のようなさまざまな工事が必要になるので、しっかりと業者に問い合わせて確認しましょう。

自力で水道栓を交換する際に注意したいポイント

水道栓は非常に多くの種類があり、それぞれに適した交換方法があります。給水管への配線接続にミスがあると、水道栓を交換したのに水漏れが発生するケースも少なくありません。

さらに、浄水器やホールタイプが違う水道栓を取り付ける場合はシンクに穴を開ける必要があるため、自分で水道栓を交換するのは不可能です。

作業には業者が持つ専用の工具が必要である上、素材によっては穴が開けられない場合もあります。また、タッチレス水栓を取り付ける場合は電気工事士の資格が必要であるため、自分では工事ができません。

非常に難易度が高い作業になるので、不安な人は業者に依頼するのがおすすめです。

■業者に依頼する際に注意したいポイント
あまりにも低価格な工事費用を提示している業者に依頼すると、出張費や見積もり料を請求される場合があります。見積もりの内容が正確でない場合や、作業後に見積もりを作成する業者は、後から高額な工事費用を請求する可能性があるので注意してください。

また、深夜や早朝に依頼する場合は時間外料金が発生するケースがあるので、深夜や早朝に工事の依頼をする場合は、割増料金が発生しない業者に依頼しましょう。コストを抑えつつ、信頼できそうな業者に依頼するのがポイントです。

まとめ

水漏れやレバーの不具合は、水道栓の交換のタイミングを表しているかもしれません。使用年数を計算して、部品の交換をするか水道栓を交換するかしっかりと対応しましょう。

また、水道栓を交換する場合は、水栓のタイプによって修理費用が異なる上、自宅のキッチンの状況でも必要な工事が変わるので、事前に業者に聞いておきましょう。

ほとんどの人が自分で工事ができないので、信頼できる業者を見つけて工事をするためにも、上記をよく確認しておきましょう。

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