水のコラム
排水口からボコボコ音がする原因は?解決方法も解説!
台所やお風呂で排水口に水を流した時、ボコボコと異音がすることがありませんか?排水口から異音がしたら排水管の中でトラブルが起こっているかもしれません。
今回はボコボコ音がする原因とその解決方法をお伝えします。
排水口からボコボコ音がする原因
排水口からのボコボコ音にはさまざまな種類の原因があります。その原因はどこの家庭でも起こる可能性があり、構造的な問題修で必要とするケースもあります。
早めに対処するためにもまずは原因を特定しましょう。排水口のボコボコ音の原因は以下の理由が考えられます。
空気の入り口がない
排水口に空気の入口がないと、排水ができなくなります。ストローを挿して飲む紙パックの飲み物を想像するとわかりやすいと思います。紙パックにストローを差し込んだだけではジュースは出てきません。それと同じ現象です。
この場合、排水口の近くに「通気弁」という部品を取り付けることで解決できます。「通気弁」とは、排水管に取り付ける、空気と取り込むことができる弁で、取り付けることで排水の流れがスムーズになります。
通気弁はホームセンターで売られており、ネットでも購入可能です。値段は3,000~15,000円くらいです。自分で取り付けることもできますが、サイズや取付方法が不安な場合は専門の業者に依頼しましょう。
排水管の詰まり
排水管や下水管のどこか1ヶ所でも詰まってしまうと、水が流れず空気を上に押し上げます。その空気が排水口に貯まっている水を動かしボコボコという音をたてます。
排水管が詰まってきているサインですので、放っておくと完全に詰まってしまい、排水口から下水が溢れるため、早めに対処しましょう。一般的な使い方をしていても汚れが溜まるので、定期的に排水管の掃除をしましょう。
また台所の排水管のつまる原因は主に油です。使い終わった油を排水口に流すのは絶対にやめましょう。油が多く残ったフライパンやお皿は、紙などでふき取ってから洗いましょう。
大量の水を流す
台所のシンクに水を溜めて一気に流したり、洗面所やお風呂に溜めたり水栓を抜いて大量に流したりするときは、配管の排水能力とのバランスで異音がすることがあります。
台所・お風呂・洗面所などの水まわりをリフォームした場合、元々あった排水管が新しい設備の排水能力に対して能力が足りないと異音がすることもあります。
たまに異音がする程度なら問題ありませんが、水を流すたびに毎回ボコボコと音がする場合は、水道修理業者に一度相談してみましょう。
他の部屋の人も使っている
他の部屋の人が大量に水を使ったり、同時に使ったりしているとサイホン現象で音が鳴ることがあります。
これは大量の水が一気に落ちてきたことで、下水からの臭いや虫が排水口に上がるのを防ぐ『下水トラップ』と呼ばれる場所に溜まっていた水が引っぱられるからです。
水が引っぱられた後、空気が入り込むのでボコボコと音が鳴ります。故障ではないため、修理の必要はありません。
ただ排水トラップが吸い込まれることで水位が下がり、水の蓋ができなくなるため下水の臭いが排水口からすることがあります。そのときは、コップ1杯の水を排水口から流せば臭いを防げます。
ラバーカップを利用する
排水管がつまったときに使用するラバーカップですが、使い方を間違えるとつまりの原因を奥に押し込んでしまうことがあります。また、固形物を流してしまった時は使用しないようにしましょう。
正しい使い方は静かに押して、引くときに力を入れます。使う時は排水口のサイズに合うものを使い、強く押さないようにしましょう。
排水口からボコボコ音を止める方法
ボコボコ音の原因は主につまりです。つまりを解消することで音は止まります。ここからは排水管のつまりの改善に効果的な掃除の方法をお伝えします。
お湯を流す
排水トラップを外し、ラップやぞうきんなどで排水口をふさぎます。シンクに40℃~50℃のお湯を溜めて、先ほどのラップなどを外します。大量のお湯を一気に流すことで水圧をかけ、つまりの原因を解消します。
台所のつまりの原因の多くは油のため、水よりお湯を使うと効果的です。ただし、熱湯を排水管に流してしまうと排水管が傷んで水漏れの原因になります。沸騰したお湯は絶対に流さないようにしましょう。
重曹と酸を使用する
排水口に重曹を振りかけたあと、クエン酸を振りかけてしばらく放置します。重曹とクエン酸が混ざるとシュワシュワと小さな泡が発生します。
初めての方は驚かれるかもしれませんが、弱アルカリ性の重曹と弱酸性のクエン酸に水が加わることで化学反応が起こり、炭酸ガスが発生したため泡が出ています。
重曹とクエン酸は、スーパーやドラックストア、100円ショップなどで売られています。クエン酸がない場合、食用のお酢でも代用できます。最後にお湯で洗い流したら、排水口のつまりと一緒に臭いも取れます。
大量の水を流す
お湯を流すときと同様に、排水トラップを外し、ラップやぞうきんなどで排水口をふさぎます。シンクに水を溜めて、先ほどのラップなどを外します。お湯の方が効果的ですが、お湯が出ない場所の場合、水で行いましょう。
ラバーカップを利用する
トイレのつまりで使われるラバーカップですが、台所や洗面所など他の排水口のつまりでも使えます。排水トラップがある場合は取り外してから行います。トイレで使うのと同じように少し水を貯めてからゴムの部分で排水口を覆います。
ゆっくりと押し込んだ後に一気に引くとつまりの原因が流れていきます。一回で解消されない時は何度かやってみましょう。
つまりの原因が固形物だった場合、ラバーカップを使うと排水管を傷める原因になります。固形物を流してしまった心当たりがあるときは、ラバーカップは使わず専門の業者に依頼しましょう。
ラバーカップはホームセンターなどで購入できます。小さめのラバーカップは100円ショップでも購入できます。トイレ用・台所用にそれぞれ1つ持っておくとよいでしょう。
市販のパイプ用洗剤を使う
市販のパイプ用洗剤を使うときは、洗浄効果をより高めるために40~50℃のお湯で容器ごと温めてから使いましょう。事故を防ぐために洗剤の使用方法は商品の説明書通りに使用しましょう。
また台所と洗面所とトイレではつまりの原因となる汚れの種類が違います。それぞれの場所に合わせた洗剤を使いましょう。
排水口がつまりかけてから洗剤を使用すると、たくさんの汚れが排水管の中に詰まってしまいます。汚れがあまりないうちに洗浄剤を使って掃除すると汚れも取れやすいです。週に1度は掃除しましょう。
自力で改善しない場合は業者に依頼する
ここまで紹介した方法をいくつか試してもボコボコ音が解消しない場合、排水管のつまり以外の原因が考えられます。水漏れなどの被害が出るかもしれませんので、なるべく早く専門の業者に依頼してみてもらいましょう。
業者に排水管の洗浄を頼んだ時の相場は低度のつまりは約5,500円から、中度のつまりで約20,000円から、高度のつまりは約30,000円からとなっています。別途出張費がかかる業者もあります。業者によって値段が変わるので、まずは見積もりを取ると良いでしょう。
高圧洗浄器を使う場合、集合住宅では上の方の階に住んでいると排水管が長くなるため、追加料金が加算されることが多いです。集合住宅の場合、管理会社が対応してくれる可能性もあるので、業者に依頼する前に一度管理会社に相談してみましょう。
まとめ
排水口からのボコボコ音の原因には構造上のものと、つまりが原因のものがあります。構造上に原因がある場合は修繕を行いましょう。
つまりが原因の場合は、お湯を流す・重曹と酸を使用する・ラバーカップを利用する・市販のパイプ用洗剤を使用するといった方法がおすすめです。
これらの方法でつまりが取れなかった場合は業者に依頼して高圧洗浄で排水管を綺麗にしてもらいましょう。また、つまりが起こらないために日頃からこまめに排水口の掃除をするようにしましょう。
島根・鳥取のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「さんいん水道職人(山陰水道職人)」
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